黒野さん：
有機栽培をはじめ、農薬を減らしているものは、組合員様の関心が高いというところもあり、フェアトレードに関しても農薬をできるだけ使わないという点と、生産者の顔が見えるという点で採用をさせていただいております。

八手亦さん：
私達はSDGsの取組みの中で、アイチョイス2030 Visionを掲げており、フェアトレードについて、毎年アクション目標を設定し取り組んでいます。

最初からフェアトレードでアピールしてきた生協ではありませんでしたが、組合員さんへの認知向上と利用をしていただきたい想いから、フェアトレードを一つの目標に持っていこうということになりました。

組合員様の反響はどのような感じでしょうか？

黒野さん：
口コミで頒布会の声もいただいています。「もうないんですか？」というお問い合わせは結構入っていまして、「フェアトレードでこのお値段、しかも美味しくて毎回購入してます」、「フェアトレードといってもめちゃくちゃ高いわけではないと思えることと、このキリマンジャロの味がお気に入りです。」といったような具体的なお声をいただいています。

八手亦さん：
アイチョイスを選んでくださる方々の多くは、自分の子供に対して、野菜であればできるだけ農薬を使ってないもの、食品であればできるだけ添加物を使ってないもの、後遺伝子組み換えがないもの。そして、できるだけ国産で身近なものを食べさせたいと考えています。 また、そういったものは、当然安くないことも理解して組合員になっていただいています。

多くは子育て世代の30～40代の方々に利用していただいていますが、商品全般としては子供のためにというのがあり、コーヒーはそのお母さんたちの一服タイムに利用されているようです。

この間、フェアトレードについて組合員の認知も高まっており、非常に支持されております。ですので、そう言った方々にフェアトレードの安売りをしてしまうと、かえってお叱りを受けてしまうかも知れません（笑）

八手亦さん：
是非とも、年間を通してフェアトレードの品揃えを増やしていただきたいですね。まずは頑張って12種類異なるラインナップを用意していただけたらと思っていますが、毎年1個ずつでもいいので、フェアトレードコーヒーを増やしていっていただきたいです。 それと、私たちのアイチョイス2030 Visionには、フェアトレードも含め、「生産者との交流を図る」というのがありまして、それが今抱えている課題になっています。（オンラインでもいいので）齊藤コーヒーさんを通じて、コーヒーの主要生産地の方々の顔が見えるような機会を作っていただきたいと思っています。

私達も生産者の背景や想いなどが伝わる商品を開発することが大事だなと強く感じています。そういう意味では、個別管理上、少々お値段が高くとも生産者の顔が見える生産者限定フェアトレードコーヒーがあっても良いかもしれません。

八手亦さん：
当面は、愛知県全域にエリアを広げていきたいですし、4月からは三重県も取組んでいきます。

フェアトレードに関しては、まだ私達もスタートラインなので、一緒に盛り上げていただけるパートナーとして、更にフェアトレードコーヒーに注力していただきたいと思っています。結果も大事ですが、フェアトレードはすごく共感度高いので、これからもよろしくお願いします。